2007-04-30

伊坂幸太郎『重力ピエロ』新潮社


重力ピエロ

この作品はタロウ君に借りて読みました。あらすじとかは↑ に書いてあるから別にいいよね。

この作品は、みんなが言うほど面白いとは思わなかった。放火魔の真犯人はだれか、葛城の正体、狂人のノートの意味といったものは、話の展開が簡単に予想できたから。

でも、面白いといえば面白い。この作品がただのミステリーじゃないって意味がわかった。「私」の母はレイプ魔に襲われ、弟が生まれる。小学生の頃から大人になっても続く、血縁を越えた兄弟愛は面白い。弟を自分の息子として愛し続ける父。
普段あまり見かけないドラマに、最後までつい読んでしまった。



この後、どんなところを「予想」できてしまったのか,ネタバレに注意しつつ書いていきます。


例えば、放火魔の正体。これは常識の範囲で考えれば、春がそうだと分かると思う。みんななんとなくでも感づいたと思うんだよね。2人で張り込みしてる時も春のいた方から火事が発生したし、2回目の張り込みで春が薬を盛った時点で確定かな。

葛城の正体も、読めばほとんどの人が予想できたと思う。読んでない人も、ここまで聞いたら分かるかも。

そして、狂人のノートの意味。これは多分、予想できたのはオイラだけだと思う。最初に見たときは、全然分からなかった。気付いたのは確か、「私」が初めてノートを見たときだと思う。その予想が当たったときは、かなり嬉しかった。



最近とても忙しく、やっとの事で一冊読みました。でもGWは案外楽ができるかも^^v

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